「エニタイムは混んでいるのか」を調べると、「朝は空いている」「夕方は混む」といった時間帯の話が出てきます。ただ、何人くらいなのかは、ほとんど書かれていません。
公式アプリには、店舗ごとの混雑が人数で表示されます。しかも、自分が所属していない店舗の数字も見られます。
そこで、5つの店舗を同じ曜日・同じ時間帯にそろえて並べてみました。結果は3〜5人から14〜16人まで、約4倍の開きです。そして、「都会は混む・地方は空いている」は成り立ちませんでした。
※2026年8月16日、土曜のデータを追記しました。そこで比べ方を間違えかけた話も、そのまま書いています。

5店舗の平均人数を、同じ条件でそろえて並べました
条件を「水曜の12〜13時」にそろえた理由
曜日も時間帯も違う数字を並べても、比べたことになりません。そこで水曜日の12時から13時に固定しました。
この時間帯なら、休日でも仕事帰りでもないため、店舗そのものの性格が出やすいと考えました。
選んだのは大都市の店舗が3つ、地方と郊外の店舗が2つで、互いに離れた地域から選んでいます。店舗名と地名は書きません。立地の性格だけで比べます。
結果:3〜5人から14〜16人まで開きました
| 店舗の立地 | 水曜12〜13時の平均人数 |
|---|---|
| 大都市・オフィス街の駅前 | 14〜16人 |
| 大都市・中心部 | 12〜14人 |
| 地方都市 | 11〜13人 |
| 大都市・主要駅の周辺 | 9〜11人 |
| 郊外・ロードサイド | 3〜5人 |

一番上と一番下で、約4倍です。同じチェーンで、同じ曜日の同じ時間帯の話です。
数字は公式アプリの「混雑する時間帯」という画面のものです。日曜から土曜までのタブがあり、曜日ごとに1日分のグラフが出ます。人数は会員が入館時にスキャンした回数から算出されています(→エニタイムのセキュリティキーとは)。
「都会は混む・地方は空いている」は成り立ちませんでした
地方都市の店舗が、大都市の店舗より混んでいました
表をもう一度見てください。地方都市の店舗(11〜13人)が、大都市の主要駅周辺の店舗(9〜11人)を上回っています。
大都市・中心部の店舗(12〜14人)とも、ほとんど差がありません。順位が、立地の規模の順になっていません。「都会だから混む」で説明できない並びです。
同じ「地方」のくくりでも、4倍近く違いました
地方都市の店舗が11〜13人、郊外・ロードサイドの店舗が3〜5人です。どちらも「大都市ではない店舗」ですが、4倍近い差があります。
つまり「都会か地方か」で分けても、答えは出ません。分ける単位が大きすぎます。
なぜそうなるのかは、公表されていません
会員数、店内の広さ、マシンの台数、周辺にある職場や住宅の量。どれも関係しそうですが、公式は店舗ごとの会員数を公表していません。ですので「なぜ混むのか」には答えられません。
数字から言えるのは「立地の規模では決まらない」という一点だけです。
この点はエニタイムは何時が空いている?で書いた内容と一致しました。あちらは「店舗ごとに違うはずだ」という説明です。今回は、それを数字で確かめた形になります。
一方で、5店舗すべてに共通していたこともあります
どの店舗も、グラフの山は夕方にありました
人数の水準はばらばらでしたが、グラフの形は似ていました。5店舗すべてで、一日のうち最も高い山が夕方から夜にかけて出ています。
逆に深夜から早朝は、5店舗とも低いままでした。24時間営業ですが、深夜帯に山ができている店舗は1つもありません。
ただし、これはグラフの形を見た読み取りです。数値をタップして確かめたのは12〜13時だけなので、「夕方は何人」とは書けません。
「時間帯の傾向は似ていて、水準だけが違う」
ここが、今回いちばん整理できた点です。混雑の話は2つに分けて考えると、迷わなくなります。
- 何時が混みやすいか……店舗が違っても、形は似ている(夕方に山・深夜は低い)
- どのくらい混むか……店舗ごとにまったく違う(今回は約4倍)
他のサイトで見る「◯時が空いています」は、前者としては大きく外れていません。ただ、それを読んでも自分の店舗が何人なのかは分かりません。
追記:土曜と比べたら、逆の結論が出かけました
公開したあと、土曜のデータも集めました。そこで、この記事の書き方そのものに関わる失敗をしたので、そのまま書きます(2026年8月16日 追記)。
最初、「土曜のほうが空いている」と読みました
集めたのは土曜の10時〜11時です。これを、この記事の水曜12時〜13時と並べると、5店舗中4店舗で土曜のほうが少なくなりました。
「休日のほうが空いているのか」と思いました。ですが、これは誤りでした。
曜日だけでなく、時間帯も違っていたからです。差が「土曜だから」なのか「10時台だから」なのかを、分けられていませんでした。
同じ10時〜11時でそろえ直すと、逆になりました
そこで水曜の10時〜11時も5店舗ぶん取り直し、時間帯をそろえました。
| 店舗の立地 | 水曜10〜11時 | 土曜10〜11時 |
|---|---|---|
| 大都市・オフィス街の駅前 | 9〜11人 | 13〜15人 |
| 大都市・中心部 | 7〜9人 | 10〜12人 |
| 大都市・主要駅の周辺 | 3〜5人 | 8〜10人 |
| 地方都市 | 5〜7人 | 7〜9人 |
| 郊外・ロードサイド | 4〜6人 | 4〜6人 |

結果は正反対でした。5店舗のうち4店舗で、土曜のほうが多くなっています。「休日のほうが混む」という、よく言われるとおりの形です。
郊外・ロードサイドだけ、変わりませんでした
1店舗だけ例外がありました。郊外・ロードサイドの店舗は、水曜も土曜も4〜6人で同じでした。
いちばん増えたのは大都市・主要駅の周辺で、3〜5人から8〜10人になっています。曜日の影響の受け方も、店舗によって違うということです。
条件をそろえないと、逆の結論が出ます
同じ5店舗の同じアプリの数字なのに、比べ方を変えただけで結論がひっくり返りました。
- 水曜12〜13時 と 土曜10〜11時 → 「土曜のほうが空いている」(誤り)
- 水曜10〜11時 と 土曜10〜11時 → 「土曜のほうが混む」(正しい)
比較の数字を見るときは、何をそろえて何を変えたのかを確かめてください。そこが書かれていない比較は、結論を信じる根拠がありません。
この記事も、危うくその側になるところでした。
アプリの数字を、読み違えずに見る手順
平均人数は、過去90日のスキャン回数を1時間あたりに直したもの
公式サイトの説明では、平均人数は過去90日間のセキュリティキーのスキャン回数から算出した、1時間あたりの平均です。
3か月分をならした数字なので、その日その時の人数とは別物です。店舗の傾向をつかむための数字だと考えてください。なお、その90日がいつからいつまでかは公表されていません。
「現在人数」は、いま館内にいる人数ではありません
当日のタブには「現在人数」が出ます。これは直近1時間にスキャンされた回数で、1時間が過ぎると0に戻ります。同じ人が1時間以内に何度スキャンしても1回です。
公式サイトも、アプリの現在人数と実際にいる人数が異なる場合があると明記しています。2つの数字の読み分けは、前の記事で詳しく書きました。
紫のバーは「現在の時刻」です
グラフの棒をタップすると、その時間帯の人数が吹き出しで出ます。ところが紫色のバーは、タップした場所ではなく「いまの時刻」を指しています。
そのため、吹き出しの数字と紫のバーの位置が一致しません。実際に触らないと気づきにくい部分です。
数字は、吹き出しの表示のほうを読んでください。紫のバーの位置で読むと、別の時間帯の人数を自分の知りたい時間帯だと思い込むことになります。
自分の店舗を見るまでの操作
- 公式アプリを開く
- 右上の自分のアイコンをタップする
- 「店舗を探す」をタップする
- 地図を動かして、見たい店舗を選ぶ
- 「混雑する時間帯」で曜日のタブを切り替え、知りたい時間帯の棒をタップして吹き出しの数字を読む
自分の所属店舗以外も、この手順で見られます。ただし、数字が見えることと、実際にその店舗を使えることは別です。他店舗の利用条件はエニタイムの他店舗利用にまとめています。
入会前の人は、店舗に聞くことになります
この機能は会員向けです。入会前は公式の店舗一覧から候補の店舗を開いて、電話で聞くのが早い方法になります。電話や見学はスタッフのいる時間に限られるので、エニタイムのスタッフアワーを先に確認してください。
この数字で分からないこと
数字が出ると、それだけで正しく見えてしまいます。できないことを先に書いておきます。
「何人だと混んでいる」の基準は出せません
店舗の広さもマシンの台数も違います。14〜16人でも、広くてマシンの多い店舗なら待たずに使えることがあります。逆に、狭い店舗の10人は詰まって感じられます。
この数字を「◯人以上は混雑」という基準に使わないでください。同じ店舗の時間帯どうしを比べる使い方が向いています。
数えているのは人数ではなく、スキャンの回数です
入館時のスキャンを数えているため、長い時間いる人も、短時間で帰る人も、同じ1回です。滞在時間の長い店舗ほど、館内の実際の人数は数字より多くなります。
確かめたのは、水曜と土曜の一部の時間帯だけです
数値をタップして確かめたのは、水曜の12〜13時と10〜11時、土曜の10〜11時の3点だけです。
ほかの曜日や、夕方の時間帯は確かめていません。そこから先は、ご自身の店舗の数字で確かめてください。
数字を見る価値がある人/見なくてよい人
| 見ておくと役に立つ人 | 見なくても困らない人 |
|---|---|
| 入会前で、候補の店舗が2つ以上ある | 通える店舗がもともと1つしかない |
| 行ける時間帯が決まっていて動かせない | 時間を自由に選べる |
| 過去に、混雑が理由でジムをやめたことがある | いま通っていて特に困っていない |
| 出張や帰省で、他の店舗も使う予定がある | 所属店舗しか使わない |
左に当てはまるなら、店舗を決める前に一度見ておく価値があります。10分もかかりません。
なお、混雑と同じくらい店舗差が出るのが駐車場です。条件はエニタイムの駐車場で整理しています。
1年通って分かった、公式サイトに書かれていないこと
他店舗の混雑まで見られることを、1年知りませんでした
アプリに混雑の画面があることは知っていました。ただ、地図から他の店舗を選んで、その店舗のグラフまで見られるとは思っていませんでした。今回の比較ができたのは、この機能があったからです。
「夕方は混むだろう」という思い込みは、半分当たっていました
前の記事で、私は「夕方は仕事帰りの人で混むだろう」と書きました。そして、それは数えて確かめたものではない思い込みだと断りました。
実際にグラフを見ると、5店舗すべてで山は夕方にありました。方向としては当たっていました。
外れていたのは別の部分です。「夕方が混む」と分かっても、自分の店舗が何人なのかは分かりません。同じ夕方でも、3〜5人の店舗と14〜16人の店舗があります。
時間帯の一般論は、思っていたより当てになりました。ただ、それだけでは足りませんでした。
よくある質問
エニタイムには何人くらいいますか
店舗によります。今回そろえた5店舗では、水曜12〜13時の平均が3〜5人から14〜16人まで開きました。全店に当てはまる目安の数字はありません。
他の店舗の混雑も見られますか
見られます。アプリの右上にある自分のアイコンから「店舗を探す」に進み、地図を動かして店舗を選びます。所属していない店舗の混雑グラフも表示されます。
入会前でも混雑を確認できますか
アプリの機能は会員向けです。入会前は、公式サイトの店舗一覧から候補の店舗に電話して聞くことになります。混みやすい時間帯を教えてもらえます。
土日は混みますか
今回調べた範囲では、同じ10時〜11時で比べると5店舗中4店舗で土曜のほうが多くなりました。ただし郊外・ロードサイドの店舗は変わりませんでした。店舗によって曜日の影響の受け方が違います。
平均人数が少ない時間に行けば、必ず空いていますか
そうとは限りません。平均人数は過去90日をならした数字で、その日の実際とは別です。当日の状況を見たい場合は、同じ画面の「現在人数」を確認してください。
まとめ
- 水曜12〜13時でそろえた5店舗の平均人数は、3〜5人から14〜16人まで約4倍の開き
- 地方都市の店舗が、大都市の店舗より混んでいた。「都会は混む」は成り立たない
- 同じ「大都市ではない店舗」どうしでも4倍近い差がある
- 一方でグラフの形は5店舗とも似ていた(夕方に山・深夜は低い)
- つまり「何時が混むか」は共通に近く、「どのくらい混むか」は店舗ごと
- アプリでは紫のバーが現在の時刻。数字は吹き出しを読む
- 同じ10〜11時でそろえると、土曜のほうが多い(5店舗中4店舗)
- 時間帯をそろえないと、逆の結論が出る。比較は「何をそろえたか」を見る
混雑を人数で語っている記事はほとんどありません。ただ、その人数は自分のアプリで確かめられます。右上のアイコンから「店舗を探す」を開いて、通う予定の店舗の数字を1つ控えるところから始めてください。
この記事の数値は2026年8月9日(水曜12〜13時)および2026年8月16日(水曜・土曜の10〜11時)時点で、公式アプリに表示されていたものです。平均人数は過去90日間の集計のため、確認の時期によって変わります。混雑の傾向は店舗によって異なりますので、利用予定の店舗の数字をご自身で確認してください。アプリの画面や機能は更新されることがあります。
